2023年7月3日 (仮訳)韓国の地衣類相の研究 Joshi, Y. et al., 2011. Contribution to the lichen mycota of South Korea. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2011/00000116/00000001/art00010 [Accessed July 3, 2023] 【R3-10752】2023/7/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国新産の地衣類として14種を報告した。 そのうちFuscidea recensa var. arcuatula、Micarea elachista、Sarcogyne privigna、およびToninia cinereovirensは東アジア新産種となった。 各種について分類学的記述、コメント、写真などを掲載した。 (韓国新産種) Bacidia arceutina (Ach.) Rehm & Arnold 【よく似た種との区別】 Bacidia schweinitzii 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実上層が青緑色のことがある 本種と異なり子実上層が帯青緑色 本種と異なり子実上層が常にN+紫色である 本種と異なり子実下層が無色~藁色または黄褐色という特徴を欠く 本種と異なり子実下層がK+鮮黄色という特徴を欠く Bacidia subincompta 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実上層が青緑色のことがある 本種と異なり子実上層が帯青緑色 本種と異なり子実上層が常にN+紫色である 本種と異なり子実下層が無色~藁色または黄褐色という特徴を欠く 本種と異なり子実下層がK+鮮黄色という特徴を欠く (韓国新産種) Bacidia schweinitzii (Tuck.) A. Schneid. 【よく似た種との区別】 Bacidia arceutina 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実上層が青緑色のことがある 本種と異なり子実上層が帯青緑色でない 本種と異なり子実上層が常にN+紫色でない 本種と異なり子実下層が無色~藁色または黄褐色である 本種と異なり子実下層がK+鮮黄色である Bacidia subincompta 韓国に分布する 本種と異なり子実下層が基部付近で果殻を融合するのではなくいくぶん顕著な領域をなす (韓国新産種) Bacidia subincompta (Nyl.) Arnold 【よく似た種との区別】 Bacidia arceutina 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実上層が青緑色のことがある 本種と異なり子実上層が帯青緑色でない 本種と異なり子実上層が常にN+紫色でない 本種と異なり子実下層が無色~藁色または黄褐色である 本種と異なり子実下層がK+鮮黄色である (韓国新産種) Cresponea proximata (Nyl.) Egea & Torrente カシゴケ 【よく似た種との区別】 Cresponea premnea 形態的に類似している(しばしば混同される) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり周糸状体の細胞壁内側に暗褐色の帽を形成する (韓国新産種) Diploschistes actinostomus (Pers.) Zahlbr. キッコウゴケ 【よく似た種との区別】 Diploschistes scruposus 韓国に分布する 本種と異なり子器が壺形 Diploschistes diploschistoides 被子器を有する 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子がアミロイドである (韓国新産種) Diploschistes scruposus (Schreb.) Norman 【よく似た種との区別】 Diploschistes actinostomus(キッコウゴケ) 韓国に分布する 本種と異なり子器が壺形でない Diploschistes gypsaceus 子器が壺形 本種と異なり典型的には石灰質基質に生じる 本種と異なり地衣体に粉霜を伴う 本種と異なり子嚢が4胞子性 Diploschistes rampoddensis 本種と異なり汎熱帯的に分布する 本種と異なり地衣体が帯黄灰色~橙黄色 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形 (韓国新産種) Fissurina insidiosa C. Knight & Mitt. 【よく似た種との区別】 Fissurina dumastii 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子器が”subcontexta型ではなくdumastii”型である (東アジア新産種) Fuscidea recensa var. arcuatula (Arnold) Fryday 【よく似た種との区別】 Fuscidea recensa 形態的に類似している(しばしば混同される) 本変種と異なり韓国における分布が知られていない 本変種と異なり地衣体が厚い 本変種と異なり地衣体が白色 本変種と異なり果托の縁が薄い (東アジア新産種) Micarea elachista (Körb.) Coppins & R. Sant. 【よく似た種との区別】 Micarea denigrata 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子器がC+赤色 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Micarea rhabdogena 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣体が材内部に生じる 本種と異なり子嚢胞子の形態がほとんどの場合単純である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (韓国新産種) Mycoblastus sanguinarius (L.) Norman クロアカゴケモドキ 【よく似た種との区別】 Mycoblastus sanguinarioides 形態的に類似している(しばしば混同されてきた) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣体がかなり薄い 本種と異なり地衣体表面が平滑 Mycoblastus affinis(フタゴクロアカゴケ) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子器基部に赤色色素を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分として”planaic acid”を含む (韓国新産種) Phyllopsora corallina (Eschw.) Müll. Arg. サンゴウロコイボゴケ 【よく似た種との区別】 Phyllopsora africana 裂芽が縁部で付着する 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびクロロフィロスポリンを含む Phyllopsora kiiensis 裂芽が縁部で付着する 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣成分としてフルフラセインを含む Phyllopsora martinii 裂芽が縁部で付着する 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびクロロアルゴプシンなどを含む Phyllopsora swinscowii 裂芽が縁部で付着する 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣成分として2種類のプソロミン酸類を含む (東アジア新産種) Sarcogyne privigna (Ach.) A. Massal. 【よく似た種との区別】 Sarcogyne clavus 形態的に類似している(しばしば混同される) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なりいくぶん沿岸域に分布する 本種と異なり果殻が円鋸歯状 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実下層が暗褐色 (韓国新産種) Scoliciosporum umbrinum (Ach.) Arnold マキミゴケ 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum sarothamni 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む (東アジア新産種) Toninia cinereovirens (Schaer.) A. Massal. 【よく似た種との区別】 Toninia squalida 形態的に類似している(しばしば混同されうる) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり地衣体が瓦重ね状でない鱗片状 本種と異なり地衣体縁部が基質にいくぶん圧着する 本種と異なり子嚢胞子が針状 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-7